| 語句 | あおたん |
| 意味 | 打ち身などで内出血した状態、青あざ |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 北海道発祥のようです |
| 由来など | 花札の「青短」が由来だそうです。 〔参考資料〕 |
| 語句 | あぐど |
| 意味 | かかと |
| 使用地区 | 道南、西沿岸地域(浜言葉) |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 足の角を意味する古語「あしかど」が変化した「あくと」が江戸時代から使われていたようです。これが東北で濁点がついて「あぐど」になり北海道へ渡ってきたようです。 |
| 語句 | あしたあさって |
| 意味 | 明後日(あさって) |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | |
| 由来など | そもそも「あさって(明後日)」は「明日(あした)が去って」が変化した言葉です。北海道では「あした」を強調して重ねる独特の表現により「あしたあさって」となったと考えられます。 |
| 語句 | あずましい |
| 意味 | 居心地が良い・落ち着く・心地よい |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 「吾妻しい」説が有力です。本来は日本の古語で、方言ではなかったようです。この説では「我が妻がそばにいるような居心地の良さ」が由来とされています。また、居心地が良くない場合には「あずましくない」と表現します。 |
| 語句 | あったら(もの) |
| 意味 | あんなつまらない・価値の無い |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 北陸、東海 |
| 由来など | 室町時代の「日葡辞書」に「あたら、すなわち惜しむべし」とあり、「惜しい」の意味で使われております。古語では「可惜物(あたらもの)」に由来するそうです。現代でも「あたら若い命を失った」の表現がある様に、やはり惜しいの意味なのです。しかし、なぜか北海道では逆の意味に使われているのです。 例えば、「あったら物いらね!」とか「あったら木、きったぎれ(切れ)」の様に「あんなつまらない物」とか「価値の無い木」の意味に使います。むしろ、惜しいの意味では「いたましい」「いたわしい」「もったいない」を用いることが多い様です。 ※日葡辞書:1603年にイエズス会が長崎で刊行した、現存する日本最古級の本格的な日本語・ポルトガル語の対訳辞書 |
| 語句 | あっぱくさい |
| 意味 | 相手にならない、簡単だ、たやすい |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 下北、東北南部 |
| 由来など | 津軽弁では母親を「あっぱ」というそうです。この「あっぱ」に「くさい」を付けて「母乳の匂いがする」つまり「対戦相手はまるで赤ん坊のようで、相手にならない」」と解釈できます。この「あっぱくさい」は下北や南部でも使われているようです。下北と南部は古くから北海道への往来があったことから、この言葉も北海道へ伝わったのでしょう。 |
| 語句 | あっぷ |
| 意味 | 「ダメ」のように叱るための幼児語方言 |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北・栃木 |
| 由来など | 「あぶない」の「あぶ」が幼児にとって発音しやすく、「ぶ」が赤ちゃんが認識しやすい破裂音「ぷ」に変化して「あっぷ」となったと考えられています。「あっぷ!」と強く発音すると、子どもがハッと動きを止めやすいことから、叱り言葉として現代まで生き残ったのではないでしょうか。 |
| 語句 | あっぺ(あっぺこっぺ) |
| 意味 | 逆・さかさま・裏返し・反対 |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 「あべこべ」→「あっぺこっぺ」→「あっぺ」と変化したと思われます。 ※「あべこべ」の語源 あちらを意味する「あ(彼)」と、こちらを意味する「こ(此)」という指示代名詞に場所や境目を示す「べ(辺)」が組み合わさった言葉だそうです。元々は「あちら側とこちら側」を指していましたが、それが転じて位置や順序が本来と逆になることを意味するようになったんですね。。 |
| 語句 | あまされる |
| 意味 | 仲間はずれにされる |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 余るという動詞の受動態(〜される)の形が「あまされる」です。つまり、人が必要以上に余ってしまい除け者にされる状態です。「邪魔者扱い」よりは軽いニュアンスがあります。 |
| 語句 | あめる |
| 意味 | (基本的に食品等に対して)腐る・傷む |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北、三重県の一部 |
| 由来など | 江戸時代後期の「御国通辞」という方言辞典にも記載がある古い方言だそうです。 調理した食品が時間が経って「傷んでいる」と判断したときに使うことばで、野菜や魚等の生鮮品が目に見えて腐敗しているときは「腐っている」といいます。 |
| 語句 | あやつける 〔参考資料〕 |
| 意味 | 格好つける、気取る |
| 使用地区 | 道南、西沿岸地域(浜言葉) |
| 影響地区 | 東北、全国区 |
| 由来など | 本州の「難癖をつける、言いがかりをつける」とは異なります。おそらく、東北経由で北海道に渡ってきたときに「格好つける」という意味に変化していたのでしょう。類似語に「いいふりこく」があります。 |
| 語句 | いいふりこく(いいふりこき)〔参考〕 |
| 意味 | 格好つけ、見栄を張る |
| 使用地区 | 道南、西沿岸地域(浜言葉) |
| 影響地区 | 東北(南部や秋田)) |
| 由来など | 「いいふり」は見栄を張ることや格好をつけること。「こく」は方言で「〜する」という意味です。類似語に「あやつける」があります。 |
| 語句 | いたわしい(いたましい) |
| 意味 | 惜しい・勿体ない |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北(会津地方) |
| 由来など | 標準語の人に使う「痛ましい」とは異なり、まだ使える物を捨てる際等に「いたましい!」と物に対して使われるのが特徴で、日常生活の中で物を大切にする文化から生まれた言葉のようです。 |
| 語句 | いづい(いずい) |
| 意味 | 違和感がある |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北(宮城) |
| 由来など | 東北大学の小林教授によれば、室町時代の京都で使用されていた「恐ろしくてぞっとするような」という意味の「えずい」に起源を持ち、江戸時代に関東地方で「目の中にごみが入ってゴロゴロする」という嫌な感覚を示す意味に変化し「いずい」になったそうです。確かに、現在でも「目がいずい」とか「背中がいずい」と表現しますね。 |
| 語句 | いっつから |
| 意味 | 随分前から |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北(下北地方) |
| 由来など | 会話の中で「それ、いつから?」との質問に「いつからだったべなぁ、ずっと前からだった気がする」というのを「いっつからだ!」に変化したのでしょう。 標準語の「いつから」に「ずっと」という意味や強調のニュアンスが加わって変化したと言われています。主に過去の時点から現在まで続いている状態に対して使われます。 |
| 語句 | いなげ |
| 意味 | 変な、おかしな、妙な |
| 使用地区 | 北海道のほんの一部 |
| 影響地区 | 中国地方、四国地方 |
| 由来など | 「異な怪(気)な」という表現に由来するそうです。広島県や山口県などにルーツを持つ家庭であれば「いなげな」を使う可能性はあります。 |
| 語句 | うだで |
| 意味 | もの凄い、とても、たいそう |
| 使用地区 | 道南、西沿岸地域(浜言葉) |
| 影響地区 | 東北(津軽) |
| 由来など | 平安時代の古語「うたて」に由来するそうです。元々は「いやだ」「情けない」「異様だ」「甚だしく」といった不快や程度の甚だしさを表す言葉でした。これが青森などの東北で強調の副詞へと変化し、明治以降の開拓期に北海道への移住者が持ち込み定着したしたようです。 ※古語「あなうたて」:現代語「ああ、嫌だ情けない」 |
| 語句 | うるかす |
| 意味 | 水などに浸す |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北全般 |
| 由来など | 「潤(うる)う」という言葉に「〜かす」をつけた言葉。 ※「〜かす」:平安時代の辞書に見られるそうで、動詞の後について「そうさせる」状態をつくる接尾辞だそうです。 |
| 語句 | うんだ(んだ) |
| 意味 | 「そうだ」と相手に同意するときの返事 |
| 使用地区 | 道南および西海岸地方 |
| 影響地区 | 東北全般 |
| 由来など | 「うん、そうだ」とか「そうなんだ」が変化・短縮され、「うんだ」なったと思われる。 |
| 語句 | えだが(いだがぁ) |
| 意味 | ごめんください、居ますか |
| 使用地区 | 道南および西海岸地方 |
| 影響地区 | 東北(秋田、山形) |
| 由来など | 挨拶として使うことが多いようですが、「○○さんはご在宅ですか?」のような使い方もあります。(参考資料あり) |
| 語句 | おがる |
| 意味 | 成長する、大きくなる、育つ |
| 使用地区 | 道南および西海岸地方 |
| 影響地区 | 東北(宮城、山形) |
| 由来など | 古語に「生ひ成る」という言葉があり、成長するという意味です。この「おいなる」が短く変化し「おがる」になったと考えられます。 |
| 語句 | おごっこ(おごこ) |
| 意味 | 漬物(沢庵・鰊漬けなど漬物全般を表す) |
| 使用地区 | 西海岸地方 |
| 影響地区 | 東北、関西 |
| 由来など | 室町期の女房詞(にょうぼうことば)である漬物を表す「香香(こうこ)」が、関西で特にたくあんを表す「おこうこ」となり、東北地方を経由して「おごっこ」に変化したと思われる。 |
| 語句 | おぞい |
| 意味 | 品質がわるい、粗末、くたびれている |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 北陸、岐阜、静岡など |
| 由来など | 古語の「悍い(おぞい)」が語源だそうです。元々は「気が強くて強情」ですが時代とともに変化し「扱いづらい、厄介だ」→「粗悪で役に立たない、状態が悪い」→「粗末」と現在の意味になったようです。気が強くて強情な方は注意しましょう。 |
| 語句 | おだつ |
| 意味 | 調子に乗る、ふざける、はしゃぐ |
| 使用地区 | 一部 |
| 影響地区 | 東北(宮城) |
| 由来など | 人を調子に乗らせる「おだてる」という他動詞に対する自動詞「おだつ」が由来のようです。つまり、おだてられてその気になった状態ということですね。 |
| 語句 | おだれる |
| 意味 | 折れる |
| 使用地区 | 一部 |
| 影響地区 | 東北(山形、福島会津地方) |
| 由来など | 古語の「小止(おだ)れる:勢いが少し弱まる」から変化した言葉のようです。真っ直ぐなものが曲がってダメになる様子から、折れるの意味になったのかも。 |
| 語句 | おつゆ |
| 意味 | 北海道では主に味噌汁を指す |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 本州 |
| 由来など | 東北や関西で使われていた食卓の汁物全般を表す「おつゆ」が、移住者によって使われ方が混ざり合い、北海道では「味噌汁」を指す方言として定着したと思われる。もともと「おつゆ」は汁物全般を丁寧に言う言葉なので「これが方言か」と感じる方もいると思います。 |
| 語句 | おっちゃんこ |
| 意味 | 「座ること」の幼児語方言 |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 北海道発祥のようです |
| 由来など | 動作を強調する接頭語の「おっ」に座ることを意味する「ちゃん」と愛着を表す「こ」が合わさり「おっちゃんこ」になったと思われる。 |
| 語句 | おばんです(でした) |
| 意味 | こんばんは |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 都会では「おばんです」という挨拶は田舎くさいと思われるかもしれません。しかし、標準語の「こんばんは」と理屈はなんら変わりはありません。むしろ、「晩」に「お」を付けたり、「おばんでございます」「おばんでした」と丁寧さと柔らかさを増したりとバリエーションが多いようです。 |
〒069
北海道江別市
・参考:北海道の方言紀行、やっぱり北海道だべさ etc
・影響地区は推定です