なもなも、どごにどごに

【道南のある奥さん同士の会話】
Aさん「あら、奥さん、昨日はうちの子が大変ご馳走になりまして」
Bさん「なもなも」 
Aさん「うちの子供ったら、おばさんはとっても料理が上手だって・・・」
Bさん「なーもなも
Aさん「うちの子は”今度はうちでうんとご馳走して上げてよ”と言うんですよ」
Bさん「どごにどごに
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最初の「なもなも」は(いいえ、どういたしまして。ご馳走だなんて大袈裟な
そんな気遣いしないで下さい)という気持ちをにおわせている。
次の「なーもなも」は(私の料理が上手だなんてお恥ずかしい)と照れているのです。
そして「どごにどごに」は(どこにそんな事をする人がありますか。
いつもうちの子ばかりお世話になっているのに、一度くらいお呼び
するのは当たり前の話。それなのにお返しなどする人がありますか)
と強くお断わりしている。
この短い言葉の中に、こんなにも沢山の意味や気持ちが込められて
いるのです。  素晴らしきかな方言!



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