からがく・ゆわぐ

からがくは縄やロープで物の周りをグルグル巻きにして強く縛る意味をもっていて、荷造りとか捕まえた泥棒の手足等を解けない様にガッチリと縛る時に使います。
ゆわぐは物と物とを結び付け、ビンと動かない様に固定する動作をいいます。共通語では「縛る」とか「結ぶ」を当てるしかない。これでは上記の感じは到底出せるものではありません。からがく・ゆわぐは共通語よりも表現が細かく、しかも的確なようです。

このからがく・ゆわぐは古語だそうでからがくは鎌倉時代の宇治拾遺物語に「黄なる紙ひねりにて十文字にからげたり」と「からげる」の形で出ています。また、ゆわぐは平安時代の枕草子に「几帳どものほころびゆはひつゝ」と用いられています。これら平安の都の言葉がしだいに各地に広がり、現代の北海道の片田舎で使い続けられているのですね。 何故かチョットうれしい気がするのは私だけでしょうか!



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