ファイナルファンタジーX

メーカー スクウェア
価格 8800円
ジャンル ロールプレイング
ハード PS2

Webサイト
http://www.playonline.com/ff10/index-br.html

 ―PS2の美しいグラフィックで―
 今回のFFはPS2で物語が展開する。新しいハードで今までのFFには無い世界が広がっている。キャラクターも表情が豊かで、まるでアニメを見ているよう。戦闘時と移動時、イベントシーン全てでほとんど同じポリゴンモデルが使われているので違和感が無い。

 
―初の声優起用―
 なんとキャラに声優がついている。今まではFFに声優は付けないと言っていたが、映画の件も視野に入れてか、声優がついている。演出の幅が広がり、激しいシーンはより激しく、感情的なシーンはより感情的に描かれている。

 
―アクティブ・タイム・バトルがなくなった―
 今まではコマンド入力中も時間が流れ、プレイヤーにはすばやい決断と行動が必要だったが、今回は違う。数ターン先まで行動する順が表示され、それにしたがって次々と行動していくというシステムだ。FF9で一番のネックだった戦闘モーションの派手さによる不利の発生を回避する手段なのだろう。最初は戸惑ったが、よくなったと思う。

 
―相変わらず個性的な成長システム―
 今回の成長システムは「スフィア盤」。さっぱり意味がわからない。スフィア盤といわれるすごろく盤みたいなものの上を進めていき、ステータスを向上させていくシステム。詳しくは説明しないが、頑張れば個性を無視した好きなキャラクターを作ることができるといったものだ。いいかげん厄介な成長システムはやめて欲しいと思うのだが。好みが分かれるところである。

 
―キャラクター達―
 主人公はFF9にくらべて好感がもてるキャラだ。始まってすぐに「がんばるっす」「約束っす」等と頭の悪いセリフを連発したと思えば実は結構普通の少年だったりする。
 他のキャラはあまりコメントしたく無い。ルールーはセクシーだ。他はどうでもいい。

 
―もったいぶりすぎの演出―
 物語が始まってすぐは謎ばかりなのはわかるが、ストーリーが進むにつれ、さらに謎めいた事柄が次々と出現する。しかも答えを知っているキャラがいるのに「今は知る必要は無い」とか「そのうち知るときがくる」などといって教えてくれない。謎を出してプレイヤーを引き込むのはゲームの常套手段だが、使いすぎである。いらいらする。

 
―もはやFFの伝統―
 ヒロインがむかつく。
これはどうにかならないのか?「〜だよね?」「〜なのかな?」とブリッコしてやがる。さらにヒロインではないが、リュックというキャラもダメである。これもブリッコ。監督の趣味なのか?わからん。


 結構好きだという人がいるが、ころびやは好きになれない。テイルズオブファンタジアやスターオーシャンの類が好きだという人はいいかもしれない。ストーリーは引っ張って引っ張った挙句先が読めるといった典型的なもの。ころびやにとっては8800円はふっかけである。映画やアニメに手を出したFFはもはやゲームには向かないのかもしれない。

戻る