ドラゴンクエストVII

 ―魅力あるキャラクターと世界観―
 
今回も鳥山明のデザインのキャラクター達。そのキャラクター達が喋る喋る。この仲間との会話は移動中にいつでも起こせます。さらに戦闘中にもこの会話を起こせて、空振りすると笑われたり、会心の一撃がでたりすると誉められたりします。このストーリーの展開とは無関係なやり取りは仲間キャラへの愛着も一層強くします。中にはこれはちょっとキャラが違うんじゃないか?などと思ってしまう物もありますがその辺は余り気になりません。この仲間との会話の中で、ころびやが一番面白いと思うのはキーファとの会話。「ここの温泉ってこここ混浴かな?」や、「混浴の温泉ってのは男のあこがれだからな!」などと楽しませてくれます。最高です。

 ―キャラメイキングの転職―
 ゲーム的にはこの転職と言うものは楽しめます。ゲーマーの方々には評判がいいようです(バランスが崩れている、という声もありますが)。しかし、ストーリー、というか全体的にはちょっとせっかくのキャラの個性がつぶれてしまっているあたりもある。主人公を戦士、マリベルを魔法使い、ガボを羊使い、ってな感じにすればイメージぴったりかもしれませんが、そのうち特定の特技や呪文を覚えるためだけにいろんな職について上級職になるという結果になります。ぶっちゃけた話、誰かがスーパースターになってハッスルダンスを覚え、残りがゴットハンドになってギガスラッシュとアルテマソードを覚えてしまえばそのままラスボスまでいけます。さらにモンスター職というのがあるようですが、こちらはあまり使えるものが無く、量だけが多いようです。今回の転職システムはちょっと問題ありとおもえます。

 ―よく作りこまれてるストーリー―
 セクションごとが短いので、平日に30分レベル上げ、週末に2時間ぐらいかけてストーリーを進める感じでプレイする人にはストーリーを忘れてどうすればいいか分からない、といったことが少なくていいです。一回に何時間もプレイする人は少々物語に不透明感を持ったかもしれません。それは魔王に凄みがなかったからではないでしょうか?自分はすごいんだぞー、っていうのを見せつけるためだけに魔王やってるようにも見えます。全体的にストーリーの一貫性はないものの、それぞれの演出などにはすばらしいものがあり、クリア後に思い出して胸を熱くすることも。

 ―特に残念だった事―
 これはストーリーの中盤から終盤にかけてのことで、ストーリーに大きく関係しているので別ページに書きます。未プレイの人は見ないで下さい。


 
やっぱりドラクエ。あの空間でよく世界を表現している。レベルが上がりにくい事。お金が入手しづらい事。が序盤は辛いですが、中盤からはその辺はあまり気にならなくなります。そのかわり、職業レベルのほうが辛くなります。一度使える職業をそれぞれマスターしてからストーリーを進めた方がいいでしょう。

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